話題の研究「鉄不足が性別に影響?」とは

2025年6月、大阪大学の研究チームが発表した内容が注目を集めています。
その研究では、「妊娠中の鉄分不足が赤ちゃんの性別に影響を及ぼす可能性がある」という結果が示されました。
具体的には、妊娠中のマウスに鉄分不足の環境を与えた実験で、雄の赤ちゃんの出生割合が明らかに低下したことが確認されました。これは、母体の栄養状態が胎児の性別決定に影響を与える可能性を示唆する、非常に興味深い研究です。
この研究内容は、Yahoo!ニュースやNHKなどの主要メディアでも報道され、大きな話題となっています。
▶ Yahoo!ニュース|妊娠中の鉄不足、雄に影響 マウスで確認 大阪大
なぜ鉄不足で性別に変化が起こるのか?

まだ研究段階ではあるものの、いくつかの仮説が挙げられています。
例えば、妊娠初期の胚は母体の栄養環境に非常に敏感に反応すると言われています。
特に雄の受精卵は栄養が十分でないと着床しづらい傾向があり、性別比に差が出る理由の一つと考えられています。
また、鉄は細胞分裂や遺伝子の働きにも関係しているため、その影響が性別決定に及ぶ可能性もあると見られています。
妊娠中の鉄分不足が起こりやすい理由
妊娠すると体内の血液量が増加し、鉄分の必要量も自然と高まります。
しかし、つわりによる食欲低下や、食事バランスの偏りによって、必要な量を摂るのが難しいケースが少なくありません。その結果、貧血や立ちくらみといった体調不良が起きやすくなるのです。
私の体験:妊娠中に感じた鉄不足の影響
私も妊娠中期に入った頃、ふとした立ちくらみや動悸を感じることが増えてきました。
検診で血液検査を受けたところ、医師から鉄欠乏性貧血と診断され、鉄剤の処方とともに食事改善の指導を受けました。
その後は、レバーやほうれん草、小松菜、大豆製品などを積極的に取り入れたことで、体調も少しずつ安定してきました。症状が落ち着くにつれ、日常の生活にも余裕が出てきたことをよく覚えています。
鉄分を補うための対策
鉄分は食事からも摂取できますが、妊娠中は特に吸収効率を意識することが大切です。
✅ 鉄分が豊富な食材:

レバー、赤身肉、あさり
ほうれん草、小松菜、ひじき
納豆、プルーン、大豆製品
🍳 レバーと小松菜の甘辛炒め(鉄+ビタミンC)
🥘 ひじきと大豆の煮物(食物繊維+鉄分)
🍲 あさりとほうれん草の味噌汁(吸収率UP)
✅ 吸収を助ける工夫:
ビタミンC(オレンジ、ピーマンなど)と一緒に摂る
カルシウムやカフェインとの同時摂取を避ける
✅ 必要に応じてサプリの活用も:
鉄分や葉酸を含む妊娠用サプリは、不足を補うのに非常に有効です。
特に忙しい妊婦さんや食事だけでは難しい方にとって、便利な選択肢となるでしょう。
まとめ|性別の前に、まず母体の健康を大切に
今回の研究は、妊娠中の栄養管理が赤ちゃんの発育だけでなく、性別にも影響を及ぼす可能性があることを示しています。とはいえ、性別よりもまずはお母さん自身の体調と健康を第一に考えることが大切です。
無理をせず、医師の指導を受けながら、必要であれば家族や栄養サポートの力を借りて、安心できる妊娠期間を過ごしてくださいね。